神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「ほんっと最低何よ鼻の下伸ばしちゃってさ!信じらんない!ふんっ!」


パンパンと手を叩いて叫んだ忍はへそを曲げてそっぽを向いた。


「あっはっはっはっ!何だよ、道理で何かおかしいと思ったら神楽だったんかよ!
風呂は楽しめたか?」


沙綺がビールを片手にソファーを楽しそうにバシバシ叩いて笑った。

透はプルプルと起き上がりながら沙綺に答えた。

「結果はともかく…忍は着痩せしてるように見えるが…意外とあるぞ…。」


     ゴスッッ

透は余計な一言を伝えたあげくにトドメを刺されて床に沈んだ。


息を切らせて顔を真っ赤にした忍は、ゆっくりと深呼吸をした。


「まぁまぁ落ち着いて。彼に悪気は無かったようだしね!なぁ月読?」


「そのようだな…。そう目くじら立てんでも良かろう。乳の一つや二つ見られても減るもんでもあるまいし。」
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