妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
鏡越しに何を見ているのだろう
私は海堂が見ている人を確認した
スーツの女性
朝、会った人だった
「社長? 何をしているのです?」
ドアの隙間から、海堂の姿が見えたのだろう
女性が室内に入ってきた
海堂は懐から50万を出すと、振り返りもせずに秘書に渡そうとした
「これは……」
秘書の視線が私に向く
「貴女、社長に何を要求したの?
これじゃ足りないって言うのかしら?」
「違う」
海堂が口を開いた
「社長?」
「彼女に金は必要ない」
「どういう意味ですか?」
「俺の恋人だ」
海堂はそれだけ言うと、部屋を出て行った
私は海堂が見ている人を確認した
スーツの女性
朝、会った人だった
「社長? 何をしているのです?」
ドアの隙間から、海堂の姿が見えたのだろう
女性が室内に入ってきた
海堂は懐から50万を出すと、振り返りもせずに秘書に渡そうとした
「これは……」
秘書の視線が私に向く
「貴女、社長に何を要求したの?
これじゃ足りないって言うのかしら?」
「違う」
海堂が口を開いた
「社長?」
「彼女に金は必要ない」
「どういう意味ですか?」
「俺の恋人だ」
海堂はそれだけ言うと、部屋を出て行った