妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
私のバスケは高校で終わったよ

大学も行かなかった
進学しないで、バイトをした

夢も希望もなくて
とりあえず生きていくのに必要なお金を稼いだ

パソコン教室に通って、契約社員になって……
一之瀬ブランドで契約社員を3年

2年前から一之瀬ブランドのモデルになった

海堂は華やかな人生街道を歩み
私は地味な生活

全く別々の人生だね

突然、携帯が鳴りだした
ベッドの下から聞こえる

着信の音は聞き覚えのある曲だ

私の携帯だ

私は海堂を乗り越えると、脱いだ服の下に隠れていた携帯を手に取った

「はいっ!」

「紫音! 撮影、忘れてるだろっ
二日酔いでぶっ倒れてる場合じゃねえんだよ
さっさとスタジオに来い」

同じモデル仲間の桜嗣の怒鳴り声が耳にいっぱいに響いた

桜嗣の声で頭痛が、度合いが増していく

耳鳴りも酷い

「あ…わかった
すぐに行くから」

やばい
撮影があったんだ

急いで行かないと

私は床に散らかっている服をかき集めた

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