妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
「紫音も憎いなぁ
彰吾クンとよりが戻ってるならそう言ってくれればいいのに」

蓉子がにっこりとほほ笑む

「戻ってないし」

「蓉子先輩と飲んでるって聞いたけど、これはどういうこと?
携帯の電源まで切って」

「何度もしつこく電話してくるからだろ」

「電話に出ないから」

「出ないなら用があるって思えよ」

「仕事はもう終わってるだろ」

「何で知ってるんだよ!」

「秘書から予定は聞いている
撮影の関係で、紫音の予定は頭に入ってる」

「はあ、そうですか」

私は海堂に背を向けた

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