ワンダー・ランド



「………ははッ笑えるよね。未だにあいつを思い出すと手が震えるの」



高光とは、あたしの6歳上で、あたしが中1の時、両親の出張彼の家に預かってもらっていたとき、彼に虐待をうけていた。



夜な夜な服で隠れる所を殴られ



性的虐待をされそうになった時泰造に助けられた。



あれから会っていない



会いたくない










「ニャー」



玲於はあたしを見上げながら鳴いた



「……ははッなんでもないよ」



「ニャー…」



トントン



「………ッ!!」


突然のノックに身を固める。



ガチャガチャ



相手は扉のドアノブをまわして開いているか確認する。



しばらくし開かないのがわかったのか音はやんだ



諦めたのか……ほっと一息ついた時



ガチャリ



鍵が開いた



ガチャ………



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