君とあたしと


パタパタとこっちに向かってくる。


大きな瞳が
茶色い髪が
近づいてくる。


するとどきどきは
さらに速度を増した。


わたしやっぱり
おかしい。
寝不足かな…。

西藤 京太は
席に腰をおろすと
こちらに向き変わった。

…………

みんな静まりかえった。


「西藤 京太です。よろしくお願いします」

と言って、にこりと
笑った。
八重歯が光ってた。

「あ、うん。よろしくね。京太くん」





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