キライなんです……
「オレが去年付き合ってた女、そういうH好きな子でさ」

「うそ!センパイ彼女いたんですか?」

「いたよ。

……ていうか、彼女っていうよりは向こうにしてみればただのセフレだったかも」

「セセセフレ!?」


テニス一筋だと思ってた……

つーか、セフレって……


目を丸くするあたしに、蓮センパイは笑って肩をすくめた。


「あ、オレの清潔なイメージ崩れた?」

「……」

「いやさ、女子大生だったんだけど、逆ナンされてさ」


……確かに、センパイ、目立つ容貌してるから。


「やたら高いテクを要求するし、おもちゃはやたら使いたがるし」


テクって……

おもちゃって……


センパイの口から出るとは思いもしなかった言葉に、あたしは絶句する。


「まぁそれくらい奔放なのは別にいいんだけど、オレひとりじゃ満足しないみたいでさ」

「……」

「誰とでも平気でやるんだよね」

「……」

「電話したら他の男との最中なんてこともあったな」

「…………」
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