キライなんです……
蓮センパイは、ベッドの端に腰掛けてるあたしの後ろに座って、

あたしの体を後ろからしっかりと抱きしめて、首筋に顔をうずめた。


「……蓮センパイ……?」


おそるおそると声を掛ける。

あたしの心臓のバクバクいってる音、センパイに聞こえてないかな……


「杏奈の体、温かいな」

「せん……きゃっ」


蓮センパイの指が、制服のブラウスの裾からそっと侵入してくる。

同時に、もう一方の手がそっとスカートの端をめくって中に入ってこようとしてるのが見えた。


(わっ……どうしよう……恥ずかしいよ)


「あ、あの……」

「大丈夫、リラックスしてて」


……できるかっ


「後ろからなら、見えないからそんなに恥ずかしくないでしょ」

「……」


ああ。

そうかも。


って、何納得してんのよ、あたし。
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