キライなんです……
「……杏奈、かわいい」


ささやき声とともに。

あたしの首筋を、蓮センパイの唇が這った。


いとしげに、頬をすり寄せる。


(あ……)


センパイ!心臓がヤバいです!


二つの手が、太ももと胸元をそっと這って……

少しずつ、核心部分に近づいていく。


「目、閉じてるといいよ」

耳元でささやく声。


あたしは素直に目を閉じた。




ついに指がショーツに到達して、布の上からそっと上下しだした。

弱く、ゆっくりと。何度も何度も。


(あ……)


同時に、ブラのカップの中に侵入した指が、胸の突起を指の間に挟み、ゆっくりと指の腹で転がす。


(ん……)


さざ波のように、心地よい感覚があたしに訪れる。

柔らかく、静かな、気持ちのよさ。
< 26 / 49 >

この作品をシェア

pagetop