キライなんです……
(何これ、さっきより気持ちいい……)


一度いった?からなの?

それとも、今センパイが、あたしの中に……いるから?



センパイは一度身を離すと、あたしの体を仰向けにした。

正面から、あたしの足を開いて、ふたたび熱いものがあたしの中へ割り入ってくる。


(あ……)


そのまま、蓮センパイは上体を倒して、あたしをぎゅっと抱きしめた。


「杏奈……」

「蓮センパイ……」


蓮センパイの手が、あたしの手を探り当てて、ぎゅっと握る。

唇と唇が、しっかり合わさった。


「うわ、ダメだオレ、全然持たないかも」

半分笑ったような声がした。


「杏奈の中、ヤバイ……」


男の独りよがりとか言ってたくせに。

センパイが感じてくれてるのが、あたしは何だかすごく……


うれしかった。
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