キライなんです……
「……オレが、あんなこと言ったから?」

颯太の弱々しい声。


「違うって。

言ったでしょ、他に好きな人がいるって。

……颯太のせいじゃない。


ごめんね、

そもそもOKすべきじゃなかった。

あたしが悪かったって思ってる」


「……そんなこと言うなよ」

颯太は、いじけたように地面を蹴った。

そのまましばらく無言でカツカツ地面を蹴ってた。

子どもっぽい仕草。


「……マジで、オレとはもう無理ってこと?」

おそるおそる、颯太は口を開く。


「……ごめん。無理」
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