愛 生 ~aisyou~
しばらくして、
先生がニコニコ笑いながら出て来た。
「 えー皆さん、実は…
この家庭科準備室に
料理器具がありません!! 」
「「「「 ええええええええ!! 」」」」
先生の言葉でクラスが驚く。
ていうか、
先生笑ってる場合じゃないし。
「 て言うことなので、
近くに居る人から器具を貸してもらいます。
それでは外へ。 」
皆が、
何か言いたそうな顔をして、
家庭科室からトボトボ出て行く。
「 もーお腹減りまくりだよ…。 」
あややんがお腹を押さえて、
はあっとため息を吐く。
「 あたしも…でも頑張らなきゃね。 」
あややんに向かって微笑むと、
「 よく言った!! 」
後ろから声が飛び込んで来た。