愛 生 ~aisyou~



 しばらくして、



 先生がニコニコ笑いながら出て来た。



 「 えー皆さん、実は…

 この家庭科準備室に


 料理器具がありません!! 」



 「「「「 ええええええええ!! 」」」」



 先生の言葉でクラスが驚く。



 ていうか、

 
 先生笑ってる場合じゃないし。



 「 て言うことなので、

 近くに居る人から器具を貸してもらいます。

 それでは外へ。 」



 皆が、



 何か言いたそうな顔をして、



 家庭科室からトボトボ出て行く。




 「 もーお腹減りまくりだよ…。 」



 あややんがお腹を押さえて、



 はあっとため息を吐く。



 「 あたしも…でも頑張らなきゃね。 」


 
 あややんに向かって微笑むと、



 「 よく言った!! 」



 後ろから声が飛び込んで来た。



< 27 / 40 >

この作品をシェア

pagetop