恋愛短編集
「ごめんね、なんかちょっとだけ、不安になったの」
涼くんは彼女の贔屓目とかなしにしてもかっこいいし、バスケもうまいし、誰にでも優しい。
女の子に人気がない方がおかしい。
だから、たまに不安になるの。
わたしなんかが彼女でいいのかなあって。
「……ごめんね、意味わかんないね」
わたし今、最高に涼くんを困らせてる。
涼くんが人気があるのは涼くんのせいじゃないし、むしろ、色んなひとに好かれている証拠。
「気にしなくていいから、ね!」
グイッ
次の瞬間、わたしは涼くんに抱き締められていた。
「ごめん、不安にさせて。でも俺の中でお前が一番だから、それだけは」
“わかって”
涼くんはそう言った。
「……ん、わかった。…でもね、ひとつお願いしていいかな?」
「何?」
わたしは涼くんの耳に手を当てコソコソと言った。
「当たり前、だろ」
そしたら、涼くんはまたギュッて、抱き締めてくれたんだ。
――“わたしね、涼くん大好きだよ。だから、ずっとずっと離れないでね”
end
グタグタ/(^O^)\
新垣結衣さんのオレンジをイメージしたんですが……
お粗末様でした。