恋愛短編集



プシューという音と共に閉まっていく電車のドア。

切なそうに笑う、彼。

「っ……」


今、何かを言えば、泣いてしまうだろう。

わかっていたから、手を振った。


元気で

彼がそう言ったような気がした。


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