WETHER
「おいおい誰が袋の鼠だって、逃げ道はちゃんとあるよ」


「どこにだ、ガスを吸いすぎておかしくなったか」

ウェザーは、倒れかけの体を秘宝を置いていた、真ん中の展示台で支えながら、指を天に上げた

「ウェザー、何をしているその先には出口は無いぞ」

「実際、こいつはあんまり使いたくなかったんだけどしゃあねえか、情報があまかったしな」

「何を言っている」

「警部さんよ、よーく見とけよ、これが俺の麒麟だ」

そう言った瞬間、ウェザーの上の天井が割れ、外から大きな光の馬が出たかと思うと、それは消えウェザーも消えた。

「な、奴めどこに行った…探せ」

警官隊は、館内を探し始めた。


雨はあがっていた。
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