WETHER
同時に周りの警官がウェザーたちに飛びかかってきた。


「キャーーーーー」

ウィンの叫び声が少し聞こえたがすぐに止まったかと思うと、警官たちが吹き飛ばされ壁などに叩きつけられた。


「ウェザーアイテムNo.21ウィンドウィング」
見るとウェザーのマントが羽のように変わっていた。

「な、なんだそれは…」
「あ〜、警部に見せるのは初めてか〜」

「あたしもよ、そんなのがあるなら先に言っといてよ」

「ごめんごめん」

「だから、なんだそれはと言ってるんだ」

ウェザーは警部の方に視線を戻した。

「これは俺が作った俺の翼だ」

「だったらどうやって、警官隊を…」

ウェザーはクスッと笑い
「さぁね、自分で考えてみなよ」

そう言いウィンをお姫さま抱っこで抱え上げた。
「ちょっ…」
「それじゃあ警部good night」

「貴様どうやって逃げる気だ、入り口にも裏口にも警官隊はいるぞ」

ウェザーはもう一度笑い
「じゃあ、上にはいないよね」

「はぁ?」
「え?ウェザー?」

急にマントの翼がバサッと音をたて開いた。

「ま、まさか…」
「ちょ、ウェザー」

それと同時に天井が風の強さに負け落ちてきたのと同時にウェザーは空に舞い上がった。

「ふぃゃーー」
再びウィンが叫び始めた。
< 34 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop