運命
『…?え。』
公園で寝てしまった私は、起きたらもう6時くらいだった。
そして、目を覚ました私の目の前には、ジャージを着た男の子が立っている。
「よかったぁ、死んじゃってるかと思ったぁ。どうしたの?大丈夫?」
男の子は私と同い年ぐらいで優しそうな顔をしている。
まぁ、いわゆる世間でイケメンといわれるような顔立ちだ。
私は起きたばっかりで頭が回らず。
ただ、呆然としているだけだった。
「どうした??え。まじで大丈夫??救急車呼ぼっか??」
『あっ、大丈夫です。私寝ちゃってたみたいで…』
「なら、よかった…。
ってやばぁ!?!朝練遅刻だぁ!!もう大丈夫??なら、もう行くね。ごめんっ」
彼は急いでいってしまった。
誰だったんだろう…
そう思いながら、家に帰ろうとベンチから降りると、下に生徒手帳が落ちていた。
生徒手帳を見てみると、私と同じ高校のものだった。
そこには、さっきの男の子の顔と2年早川ヒロと書いてあった。
ねぇ、ヒロ。
私とヒロが出会うことはいつから決まってたのかな?