恋をした☆
「気持ちよかったぁ」

コトが終わりあたしがぼぉっとしながらつぶやくと、那月は「フッ」って笑って「俺にしとけば?」って言った。

「はぁ~!?どうしたの?那月!相手あたしだよ?ありえないよっ!」

「なんで?中学の時からお前のこと好きだったんだよ、わりぃーか!」

「すっ!!好き?あたしを?那月が?ヤダー」

「嫌なの?」

「ちがっ!だって。ごめん、頭パニック、とりあえず寝ていい?おやすみ!」

「泊まるのかよ!?」

この期に及んで図々しく泊まろうとしたあたしに、那月は驚いたようだった。

そしてまた「フッ」って笑って、やっぱり猫だ、なんて言った。

自由気ままな猫。
甘えたい時に甘えにきて、決して媚びは売らない。
あたしってそんな、なの?

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