恋をした☆
ガバッとあたしに覆いかぶさって、

今までで、一番強引で、今までで一番優しいキスをした。


「な、なつき、あたし、ドキドキして死んじゃいそう」

「フッ。死ねよ。」

言葉とはうらはらに優しい優しいキスをまたするから。
あたし本当にどうにかなりそうで。

「これが好きってことなの?」

「そうだよ。」

何度もキスをしてくる那月を、もう堪えられなくて、押し退けた。

「恥ずかしいよ、今まであたしこんな恥ずかしいことしてたの?」

好きって意識する前は全然平気だったのに。
むしろ自分からしてたのに。

「もっと恥ずかしいことしてたよ。」
なんて那月が言うから。

あたしは、もう真っ赤になって目を逸らすしかできない。

「か~わい。はは!優、こっち向け!」

「無理っ!」

「向け!」

那月は照れ臭そうにするあたしの目をまっすぐみて。

「大事にする。お前が好きだ」

って言った。

那月。大事にならもうとっくにされてる。

「あたし、今までよくわかんなかったけど那月が、好きみたい。」

「今からお前は俺のものだ。もう絶対他のヤツに触らせねぇから」

キュンっ。

「なつ。好きだよ。もうなつだけ。ずっと」

「あたりめーだ」


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