☆先生×ウチのイケナイ関係☆
「羽野。」
病院帰り、翡翠先生に声を掛けられた。
「…中住…彼氏…だったんだよな?」
「はい。…一応…けど!!!」
「…けど?」
ウチは、翡翠先生のまえに立った。
「中住弘人は、自分の永遠の彼氏です。いつまでも。」
そのとき、ウチの頬に1粒の涙が伝った。
この涙が流れるのは、ヒロのおかげ。
ヒロのおかげで、ウチは想うことの大切さを知ったよ。
ありがとう、ヒロ――――
天国行っても、ウチの事忘れないでね…。
カナカナカナカナ…
ヒロの死を語るかのように、ヒグラシが鳴いた。