LOVER'Sハウス


本当に、ここどこ??



…もう、ヤダ!!!!!


そう言って、その場で泣く、あたし。




−その時だった。




「大丈夫??」



『え…?』


泣いていた顔を上げる。


そこには、長身の格好いい男の子が立っていた。




『…え、か、川瀬先輩?!』

「紗来ちゃん?!」



一その人はどこかで見たことのあるような、優しそうな人だった。



「なんで紗来ちゃんがこんなとこに??」


『えーと、実はですね、あたし今日から"青薔薇寮"の寮母をやることになりまして…』


その言葉を聞いて、驚く先輩。


・・・どうしたんだろ??


「…君が今日から来てくれる、新しい寮母さんだったんだね!」



………………え??



ってことは…



『先輩って、"LOVER'S"!?!?!?!?』


「ご名答。よろしくね、紗来ちゃん。あ、もしかして迷ってた??」


先輩の言葉に少し顔を赤くする、あたし。


恥ずかしい・・・。


「クスクスっ。僕が案内するよ。ついておいで。」


『あ、ありがとうございます。』



一そうして、あたしは先輩のあとをついていった。
 
 
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