LOVER'Sハウス
*刹那side*



昨日の紗来はどこかおかしかった。


部屋に入って、紗来を見たら目が赤かった。


…泣いてたんだって、すぐに分かった。



でも、紗来にそれを言っても誤魔化すばかり。



一最近の紗来は、どこかいつもと違って、元気がないように見えた。それに、ちゃんと笑えてない…。


だから俺は紗来に直接聞きにきた。




…だけど、追い返された。紗来は今にも泣きそうだった。抱き締めてやりたかった。





一…教室。女たちが話しかけてきてウザい。


…ふと、隣のクラスを見た。俺の席は教室の一番後ろで、廊下側。隣のクラスは丸見え。




…その時、三人の女たちと紗来がどこかに行くのが見えた。



…あれって、三年だよな。なんで紗来と??



・・・・・・もしかして!



俺はそう思い、元たちに知らせに行った。




一三年の教室の前。
俺はみんなを集めた。


「刹那、どうしたんだよ?」


「紗来が…紗来が危ない!」


俺はさっきのことをみんなに話した。みんなは納得したみたいだ。


話を聞くと、みんなも紗来の様子に気付いていたらしい。…俺だけじゃなかったのか……。


そして、俺たちは紗来の教室へ向かった。
 
 
< 100 / 183 >

この作品をシェア

pagetop