LOVER'Sハウス
・・・もう不安で仕方なかった。
紗来を傷つけた人は絶対、許さない!…紗来はあたしの大切な親友だもん!
「…ありがとう、春奈ちゃん。よく分かった。早く紗来を見つけよう。…刹那、紗来たちはどこへ行った?」
「…廊下を右に歩いていって、階段を上がって行った…。」
「…右に行って、階段を上がったか…。もしかして、屋上じゃないか??」
「あり得るな。あっちは屋上に行くルートだ。」
「屋上だな…。行こう!」
みんなは屋上だと確信した。あたしは話を聞いて、大きな声で言った。
「…あたしも行きます!」
「春奈ちゃん…。危ないからダメだ。」
「でも…!紗来はあたしの親友なんです!!紗来を助けなきゃ。お願いです!行かせて下さい!」
あたしはみんなに深く頭を下げ、必死に頼んだ。
紗来はあたしが助ける。…紗来の様子に気付けなかった、あたしにも責任がある。
「…分かった。でも無理はするなよ?」
「は、はい!ありがとうございます!!」
「いいよ。紗来はいい友達持ったな。」
そう言って、元くんや他のみんなも笑ってた。
一あたし達は、走って屋上に向かった。