LOVER'Sハウス
*紗来side*
あたしは今、屋上に来ていた。
女の先輩に呼び出されて、ついていったら屋上にたどり着いた…ってわけ。
先輩の数は全員で、三人。リーダーっぽい人は金髪のショートヘア。
ギャルみたいなバッチリメイクに、見た目からしてハデな人。
他の先輩は、一人は小柄な可愛い人。だけど、裏がありそうな感じがした。
もう一人は、背が高くてスラっとした上品そうな人。でも、この人も裏がありそうだと思った。
…あたしは入り口から離れたところに立って、先輩たちは少し離れて後ろに立っている。
『…あの、今まであたしの物隠したり、教科書に落書きしたのって、先輩たちですよね??』
あたしは思い切って聞いてみた。…ホントは怖くて身体が震えてる。でも、そんなこと気にしてちゃダメだ。
「あら、気付いてたの?」
『…勘です。』
「ま、こうやって呼び出してんだから、気付くわよねぇ。」
さっきから全然悪気がなさそうに先輩口調で話してくる。
『………どうしてあんなことしたんですか?』
ホントは分かってるけど、聞いてみた。