LOVER'Sハウス
「そんなの決まってるじゃない。あんたが…みんなのLOVER'Sと親しくするからよ!」
・・・・・・やっぱり。
「芳乃、落ち着きな。」
可愛い先輩を背が高い先輩が支えている。
「…まぁ、それだけが理由じゃないけど。」
今度はハデな人が話しだした。
『…なんですか?』
「…あんた、まじウザい。あたしが夏野のこと狙ってんのに…色目使いやがって!!」
そう言うと、ハデな先輩はあたしを壁に押し付けた。
さっきまで落ち着いてたのにとうとう本音がでたし…。…怖すぎ!
『色目なんて使ってない!夏野は…友達です。』
「はぁ!?友達!?笑わせんなよ!お前、まじ目障りなんだよ!!」
一バシッ
瞬間、先輩に頬を殴られた。
一…痛い。怖い。
「消えろよ!バカ女!」
そう言うと、今度は反対の頬を平手打ち。
「…二度と夏野やLOVER'Sに近づかないって約束すんなら、許してやってもいいよ?」
ハデな先輩はあたしを睨み付けて、意地悪そうに微笑んだ。