LOVER'Sハウス
*紗来side*



あたしはあれからだいぶ殴られたりしていた。



・・・・・・痛いよ…やめて。










一その時、屋上のドアが開いた。







かすれた目で見ると、そこにはLOVER'Sのみんなと…春奈の姿が。



・・・あぁ。みんな知っちゃったのか………。



あたしの視界は少しボヤけていた。…あれだけ殴られたんだ。そうなるのも当然か…。





一聖が怒ってる声がする。

春奈が倒れそうになった。

…元が支えてくれた。


玲先輩が怒った。


…先輩の怒った声聞くの、初めてだ…。いつもの玲先輩じゃないみたい。






「…もう紗来に手だすな。」


「なんでよ!なんでこの子だけ…。夏野もみんなも…おかしいよ!!」


「…おかしい??なんでだよ。紗来は俺たちの大切な奴なんだ…。お前らとは全然違うんだよ!」


「…夏野…。でも!あたしは…

「うっせぇ。とっとと失せな。二度と紗来に近づくな。…俺にも二度と話しかけんな。」


「……っ……。」



そう夏野が言うと、ハデな先輩は屋上を出ていった。続いて、二人の先輩も。



・・・あのハデな先輩、泣いてた…。本当に夏野が好きだったんだ……。
 
 
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