LOVER'Sハウス


一…次の日


今日もいつもと変わらない朝。…でも、身体には傷。手には包帯を巻いている。



・・・実は昨日……

〜昨日の回想〜


「…じゃ、保健室行くか」

「そうだね。紗来、保健室まで歩ける…って無理だね…。」


『…ゴメン。足、挫いちゃって…。』



一そして、始まりました。謎のジャンケンタイムが。


『みんな、なにしてんの??』


「あはは!さぁ、誰になるかなぁ〜?」


"誰になるかなぁ"?なにそれ!?なにか決めてるの??


「げ!負けた。」


「なんだよ、刹那かよ!」


………………ん?????


刹那に決まったのかな?



「お!結城くんかぁ。」


『は!?!?!?』


さっきから春奈の意味深な発言。…なにが決まったのよ!




「…じゃ、刹那!紗来のこと、責任持って保健室まで運ぶこと。いいな?」


「…分かってる。」



一…は、運ぶ!?!?!?


どうやって?


「さぁ、紗来!結城くんにお姫様抱っこしてもらいなさい。」


『………はぁあぁ!?』



お、お姫様抱っこぉぉ!?!?無理無理!恥ずいし!!


『い、いいよ!あたし、自分で歩いてくから!!』


あたしは必死に拒否した。 
 

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