LOVER'Sハウス

あたしが話かけると、ハデな先輩と他の二人の先輩があたしを見た。


「…昨日はゴメン。」


『…え?』


「…やりすぎだった。…ゴメン。…あと、夏野とちゃんと話せたよ。あんたが言ってくれたんでしょ?…ありがとう。」


…謝ってくれた…。頭まで下げて…。


…嬉しい。謝ってくれただけで充分だよ…。



「…本当にゴメン。許してもらえないかもだけど…」

『いいですよ、もう。謝ってくれただけで充分です。…あと、話せてよかったですね!』


一ホント、話せてよかった。きっと、先輩も望んでたと思うから…。


「…あんたって変わった奴だね。…紗来だっけ?」

『あ、はい!』

「あたしは、佐倉菜緒。」

「…芳乃。」

「あたしは妃名子よ!」


ハデな先輩が菜緒先輩で、可愛い先輩が芳乃先輩。で、背が高い先輩は妃名子先輩。


「…もうあんなことは二度としない。…ありがとうね。」


『はい!またお話しましょうね!!』


「…うん。…で・も!夏野のことは諦めないから!」

「あたしだって、玲くんのこと諦めないから!」

「あたしも元くんのことは諦めないわ!」



・・・・・・・・・へ?
 
 

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