LOVER'Sハウス
一とうとう来てしまった。今さら来たことに後悔。
もうすぐ、リビング。
リビングは玄関から少し歩いた左側にあると言う。
「さぁ、紗来ちゃん入って!」
先輩に言われて、しぶしぶリビングに入る。
一そこには、たくさんの男の子達がいた。
リビングもやっぱり広くて、綺麗なところだった。
大きな液晶テレビに、4つほどある大きいソファー。キッチンはリビングの隣にあり、綺麗で使いやすそうだった。
・・・と言うか、みんなあたしに気づいてない?
それはそれで、悲しいんですけど…。
すると、隣にいた川瀬先輩がリビングにいる人達に呼びかけた。
「みんな、聞いて。今日から新しくこの寮の寮母さんになる子が来てくれたよ!」
先輩がそう言うと、ソファーに座ってる人やキッチンにいた人が、一斉にあたしの方を見た。
『…え??』
・・・驚いた。なんで、なんで、あいつ等がいるの!?
振り返った人達の中に見知る人が少なくとも、三人??いや、五人??
…って、みんな知ってる!?!?!?
え、え、ぇえ??
ありえないでしょ。
偶然??ううん、必然??