LOVER'Sハウス


一そうだ!自分から辞退しちゃえばいいんだ!


そうすれば違う人に変わってもらえるよね!!





あたしはスタスタと、教室の端のイスに座っている、白井先生の元にいった。



・・・そして



『ちょっと、先生!あたし辞退させてもらうから!』

と、先生に近づいて言った。クラスのみんなはざわついている。


「紗来!落ち着いて!!」


『…春奈!だって…!』



春奈になだめられながら、先生をキッっと睨んだ。



「…香宮…残念だが、辞退はできないんだ。これは決まりでな。イヤと言っても、強制的に連れていかれる。…まぁ、諦めろ!」


『そ、そんなぁ〜!』



ありえないでしょ!…そりゃ毎日みんなと一つ屋根の下で過ごしてますよ。でも、今回は全然状況が違うじゃない!



・・・・・・部屋が一緒だなんて…!!!!!!!



…なんか…今から緊張してきたんですけど。


考えてみたら部屋同じとか危なくない!?!?!?


いや、みんなを疑ってるわけじゃないんだけど…同じ部屋に男がたくさんと女一人よ?


ちょっとは身の危険を感じるわけで……



・・・だから困る!!!!!
 
 
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