LOVER'Sハウス


そう言われ、驚いて先生の視線の先を見ると…



・・・・・・でかっ!!!!!!



そこには、みんなが乗るバスよりも大きくて綺麗なバスがあった。


みんなの乗るバスは、そこら辺の観光バスよりは少し大きくて豪華だが、…このバスはそれ以上。



いったい、LOVER'Sはどれだけ特別扱い受けるの!?



…って叫びたくなったけど、みんながいるし言えなかった。




「それでは、全員バスに乗れたら出発します!」


教頭の声に、みんなは早々とバスに乗っていく。



一その時、誰かの手があたしの頭の上に触れた。



…振り返ってみると



『は、元!と、みんな!』


そこには笑顔だったり、不機嫌だったりのLOVER'Sがいた。


…相変わらず、朝の弱い刹那や陽呂や真斗は不機嫌っぽい。


でも、驚くことに朝の弱い低血圧の元は不機嫌じゃなかった。



『…元、朝弱いんじゃ…』

「…あぁ、今日は大丈夫みたい。」



ふーん。まぁいいか。



「紗来、おはよ!」


『悠介、おはよ。』


あたし達は挨拶を交わしながら、バスに乗り込んだ。
 
 
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