LOVER'Sハウス
一…そしてまだブツブツと文句を言う、あたし。
それに気づいた陽呂が…
「…いちいち、こんくらいのことでしつこすぎ。」
・・・はぁ!?なんなの!?
『…陽呂の毒舌バカ男!大っ嫌い!!』
って吐き捨ててやった。
「…嫌いで結構。」
くっそぉ!また言ったよ、この男。最悪!!
…でも、一瞬陽呂が悲しそうな顔をしたのは見間違いだったのかな…??
一そんなこんなで、しょうがなく諦めた。
「…紗来、俺寝るから着いたら起こして。」
と、元が言いだしたと思ったら真斗までが…
「…俺も寝る。」
って、おいおい!みんな寝るの??
周りを見ると、すでに元と真斗以外寝ていた。
あたしは寝れないよ…。こういうのって、緊張で眠れないって言うけど…バスの中で眠たくもならない。
そう思っていたら…
一ポスッ…
右肩に重みがかかった。
見ると、真斗があたしの肩に頭を寄りかからせて、寝ていた。
…寝顔は可愛いんだけどなぁ。てか、綺麗な顔。…まつ毛長いし。
あたしは真斗に見とれながら、いつの間にか寝てしまっていた。