LOVER'Sハウス
1日目 初めての海
「…来!…紗来!起きろ。」
『…んん〜??』
あたしはちょっと怒り気味の元の声で起こされた。
「真斗も!お前、なに紗来にもたれかかってんだよ!」
一…ん?
目をあけるとみんなが呆れてるような、怒っているような…不機嫌極りない面持ちで立っていた。
・・・あ!あたし寝ちゃってたんだ!…まさか、バスで寝ちゃうなんて思ってなかった。てか、大分寝てたなぁ。ぐっすりじゃん。
「…ん…?」
寝起きのような、不機嫌な声が隣から聞こえる。
『………真斗!?!?』
なにか右肩に重みを感じるなぁ…って思って右を見たら、真斗がいた。
…ってか、顔近い!!!!!
あたしは寝る前のことを思い出してみた。
…あ!そうだ。真斗が寝て、あたしの肩にもたれてきて、その真斗の綺麗な顔に見とれちゃって…いつの間にか寝ちゃったんだ!
「……紗来??」
『あ、起きた?』
「…肩、サンキュ。」
『ん?いいよ!あたしも真斗に寄りかかってたし。』
一…実はさっき起きてみたら、あたしは真斗と頭をつけて寄りかかっていた。真斗は背が高いから丁度高さが良かったみたいで、ぐっすり眠れた。