LOVER'Sハウス
一…あれ?
手腕が痛くない…。さっきまで掴まれていた手はいつの間にか離れていた。
そう気付くと同時に、周りからの黄色い声。
「「「きゃぁー!」」」
「カッコいい〜!!!!!」
「あたしも守られたい!」
・・・はい!?!?!?
あたしは恐る恐る、後ろに振り向いてみた。
『…え…。み、みんな!?』
そこには男たちを殴って、謝らせている刹那と聖。
あたしに駆け寄ってきた悠介や玲先輩や夏野。
元や真斗や陽呂は…
なんか…めちゃくちゃ怒ってる??さっきバス降りた時不機嫌だったから?
すると、みんなが一斉にあたしに近づいてきて、真斗があたしの肩を自分の方に抱き寄せた。
「二度と紗来に触んな。」
と一喝。
そして、どこかに逃げて行く男たち。…弱っ!
「紗来、大丈夫か?」
『あ、うん!みんな、ありがとね!!』
春奈が来たって言ったのはみんなのことだったのか。
でも、良かった。正直すっごく怖かったから。
みんなには感謝だね!