LOVER'Sハウス

一…いつの間にか、みんなといるのが普通だって思ってた…。


だから海に来ても、みんなと遊ばなきゃ、楽しくないって…そんなふうに思ってたんだ…。



「…紗来?」


『あ、ゴメン!なんでもないよ。…翔は戻らなくていいの??』


「んー、大丈夫でしょ!今は紗来といたいし。」


『////!ありがとう!』


…翔、優しいなぁ。いつも優しいけど、今日はなんか優しさが倍増したみたい。



一その頃…


「おい、どーすんだよ。」

「うぜー!紗来のところ、行けねーし。」

「…ちょっと待って。…紗来、誰かと話してる。」

「はぁ!?誰だよ!」

「あ、あいつ…同じクラスの相良翔だ。」


…やっと、女の子達から逃れて、浜辺のビーチパラソルの下で話していた。


そして、浜辺に座って、楽しそうに話している、紗来と翔の姿を見つけた。


「…あいつ、紗来のこと好きらしい。女から聞いた。」


「まじかよ。…でも紗来、楽しそうじゃん。」


「…たしかに。今は行かない方がいいかもね。」


静かに紗来たちを見つめていた……。
 
 
< 158 / 183 >

この作品をシェア

pagetop