LOVER'Sハウス
一…いつの間にか、みんなといるのが普通だって思ってた…。
だから海に来ても、みんなと遊ばなきゃ、楽しくないって…そんなふうに思ってたんだ…。
「…紗来?」
『あ、ゴメン!なんでもないよ。…翔は戻らなくていいの??』
「んー、大丈夫でしょ!今は紗来といたいし。」
『////!ありがとう!』
…翔、優しいなぁ。いつも優しいけど、今日はなんか優しさが倍増したみたい。
一その頃…
「おい、どーすんだよ。」
「うぜー!紗来のところ、行けねーし。」
「…ちょっと待って。…紗来、誰かと話してる。」
「はぁ!?誰だよ!」
「あ、あいつ…同じクラスの相良翔だ。」
…やっと、女の子達から逃れて、浜辺のビーチパラソルの下で話していた。
そして、浜辺に座って、楽しそうに話している、紗来と翔の姿を見つけた。
「…あいつ、紗来のこと好きらしい。女から聞いた。」
「まじかよ。…でも紗来、楽しそうじゃん。」
「…たしかに。今は行かない方がいいかもね。」
静かに紗来たちを見つめていた……。