LOVER'Sハウス
「じゃ、そろそろ行くわ!紗来、楽しめよ!」
『うん!翔、ありがとうね!』
「おう!なんかあったら言えよ?じゃ、またな!」
『うん!!またね。』
…やっぱり、翔は良い奴だ!最高の友達だよ!
あたしはいつの間にか、笑顔になっていて、海を見ているだけで、楽しいと感じた。
きっと、翔のおかげだね。ありがとう!
一トン…
また肩を叩かれた。
振り向くと、今度はみんなが立っていた。
「紗来、泳いだ?」
『…ちょっとね!』
「なんか、怒ってない?」
『怒ってない!』
ホントはちょっと怒ってるけど。だって、みんながあたしのこと無視して、女の子達と話してたんだもん!
『…あたしのこと無視して…女の子達と楽しそうにしちゃって!みんなのバカ!』
と強く言ってみた。…すると、一瞬、驚いた顔をしてその後に笑うみんな。
『え、なんで笑うの!?』
「別に。紗来、そんなことで怒ってたわけ?」
『なによ!悪い!?』
「悪くない。ってか、嬉しいし。」
『…はぁ?????』
嬉しい?なんで?