LOVER'Sハウス
「別に、紗来のこと無視してたんじゃないよ。」
「…女達が勝手に近づいてきただけ。まじ、ウザかったし。」
「紗来のとこ、行こうとしたんだよ?でも、邪魔が入ってね…。ゴメンね?」
…そうだったんだ。あたし、一人で誤解してたんだね。
『うん。あたしこそ、誤解してた。ゴメンね?みんな、ありがとう!』
一こうして、小さな誤解もとけ、その後はみんなと色んなことをして遊んだ。
やっぱり、みんなと遊ぶと楽しくて、さっき落ち込んでた自分がバカみたいに思えた。
「…そろそろ時間だし、ホテル戻るか。」
『うん!』
「そう言えば、紗来、俺らが行く前に男といたじゃん?あいつのこと、どー思ってんの?」
そう夏野が言うと、みんながあたしを一斉に見た。
『え、翔のこと??翔は同じクラスの友達だと思ってるけど…?』
あたしが不思議がりながら、質問に答える。すると、みんなは一斉に明るくなり、笑顔になった。
「そっかそっか。」
「あー、心配して損した。」
『えっ?????』
そのまま、みんなでホテルまで歩いた。
初めての海。みんなと遊べて楽しかった。…あたしにとって、最高の思い出ができた一日だった。