LOVER'Sハウス

一…なぜか言い合うあたしと元。


「はいはい、そこの香宮兄妹。ケンカはやめ!」


『…玲先輩…。』


あたし達を止めたのは、玲先輩だった。あたしは仕方なく、元との言い合いをやめる。


「…こういうのはどう??みんなでジャンケンして、一番に負けた人と一番に勝った人が、一つのベッドを一緒に使う。ね?」


「おー、いいじゃん!」


「俺、賛成!!」


み、みんな賛成なの!?!?!?ってか、テンション上がってない??


『あの〜、…それってあたしも…??』


「「「当たり前!」」」


『………はい…。』


なんでみんなで言うのよ!声、揃ってたし。


あたしはしぶしぶ、ジャンケンに参加することにした。…ちょっと気が進まないけど。



…だって…一緒に一つのベッド使うなんて、ヤダ!みんなを信じてるけど…分かんないじゃん!みんなだって男の子だし…??


「じゃ、ジャンケンね!」


あ〜、始まるのね…。


どうか、どうか神様!!あたしを助けて下さい…!


あたしは心の中で、一生懸命祈った。祈らずにはいられないし!!
 
 
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