LOVER'Sハウス
『だって、いとこだし、一日目では一番楽な奴だし。いいでしょ??』
「…分かったよ。」
陽呂は視線を反らし、しぶしぶだけどオーケーした。
『はい、じゃあ決まり。次は二日目ね…。』
あたしはみんなの顔を見渡して、真剣に考える。
………決めた!!!!!
『…二日目は元ね。』
「は??俺?」
元も陽呂の隣に座って、雑誌を見ている。
『なによ。兄妹なんだから、別にいいでしょ?』
「…ったく。いいけど。」
『はい、決まり!みんなも文句はないよね??』
一同(…怖っ……!!!!!)
「「「ないです…。」」」
『はい、宜しい!じゃ、夕食行こう!!!』
あたしはみんなを置いて、部屋から出た。
一残されたみんなは…
「紗来、怖いし。」
「まったくだな。あいつ、怒ったら怖いぜ、きっと。」
と、言う感じに紗来の怖さを知ったみんなだった。
「あ!元と陽呂に言っておくけど、紗来には手、出さないでね??」
「…分かってるよ。」
「出さねーよ。」
一…またここに、悩む少年が二人。