LOVER'Sハウス


一そんなこんなで、知り合いはこれくらいかなぁ〜と思っていたら…



「香宮??」


と、名字で呼ばれた。


呼ばれた方を見てみると、そこには王子様??…じゃなくて、見知る顔。



『え?北原くん??』


「やっぱ、香宮じゃん。」




ん??なんか、北原くんの喋り方がおかしい?


あたしが首を傾けて、不思議そうにしていると…



「言っとくけど、これが本当の俺だから。学校では好青年っぽく演じてるだけ。」



・・・そう…。学校での北原くんは真面目な好青年。てか、見た目からもそう言える。


なんか、全然性格違くないか??????



「ま、よろしくな」


 チュッ


『…!?!?!?!?!?!?』



いきなり頬にキスされて、動揺するあたし。



って・・・・・・・・・


『いきなりなにすんのよ!!!!!』


「別に?挨拶。」



キィー−−−−−ッ!!!!!


ムカつく!!まじでムカつく!なんなわけ??


あいつ絶対っ、エロい!てかSだ!!二重人格!!性格悪ー!!


王子様だと思ってたのに…。あの王子スマイルはどこへ?



あいつは
北原 真斗(きたはら まなと)。あたしのクラスメイトで隣の席。


めちゃくちゃ格好よくて、ルックスも抜群。顔も綺麗で整った顔立ち。


茶髪の細い髪の毛にえりあしが少し長め…。


かなりのイケメンで学校では一番って言うくらい、モテると聞く。


学校では真面目な好青年。なのに、まさか二重人格で、超ドSで、性格悪で、エロ男だったなんてー!


あの、なんでもできちゃう完璧な王子様が…。


あたしは隣の席だから、やっぱりときめいちゃうことはありまして…。


…もうあんな奴知らない!王子様じゃないし!!
 
 
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