LOVER'Sハウス
「紗来??」
『あ、ゴメン。ちょっとボーっとしてた!』
「はは。紗来らしいな!あ、紗来さ、昼前ヒマ?」
翔がいきなり、真顔になって聞いてきた。
『…?うん、ヒマだよ。』
「俺さ、行きたいとこあるから一緒に来て?」
『うん!いいよー!』
「サンキュ!」
そう言って、翔は嬉しそうに笑った。それを見て、あたしも一緒に笑った。
一翔と約束しちゃった。でも、どこ行くんだろ??
一その頃…
みんなは女子たちを追い払って、また紗来を見ていた。
「…おい、また翔って奴と楽しそうに話してるけど。」
「なんだよ、あいつ!」
「…紗来、あいつを好きとか…?」
悠介が不安な面持ちで、みんなに言った。
一同「それはない!!!!!」
みんなは声を揃えて言う。…それほど自信があるらしい。
「…まぁ、翔って子は紗来を好きだからね。いつ告白してもおかしくないよ。」
一同「………。」
一その頃の紗来
『翔って、みんなと違って優しいなぁ。』
「みんなって…LOVE'Sの人達のこと?」
『うん!みんな、頼りになるけど、もっと優しくしてほしいね!!』
「…ふーん。」