LOVER'Sハウス
一一一一一一一一一…
一一一一一一一一…
『翔、まだぁ??』
「んー、もう目の前。」
目の前!?って、なに????
「…着いた。ここだよ。」
『わぁ〜!綺麗!!』
あたし達が来たところは、海が見渡せる高台。
そこから見る海や、周りの景色は最高だと、翔はホテルの人に聞いたらしい。
それであたしを連れてきたんだって。…翔はやっぱり優しいね。
「ど?いいだろ、ここ。」
『うん!最高だよ!!ありがとね、翔!』
あたしは翔にお礼を言い、また高台から海を見る。
透きとおった青い海が太陽で光っている。
今はまだお昼前。太陽は海を照らしている。
『そう言えば、翔はここを見せるためにあたしを連れてきてくれたの??』
翔の方に振り向き、首を傾けて問いかける。
翔は答えず、少しの間沈黙が流れた。…海の波の音だけが、耳に入ってくる。
一…そして、翔は口を開いた。
「…俺さ、紗来に話しがあるんだ。聞いてくれるか?」
『?…もちろん!!なに?』
「…俺、紗来が好きだ。」
・・・・・・・・・えぇ!?!?!?