LOVER'Sハウス
・・・・・・決めた!
まずは陽呂だな。
あたしは一番奥にある陽呂の部屋に入った。
陽呂はまだベッドの上で寝ている。
『陽呂ー!起きて。朝!!』
「…ん。…紗来?」
『紗来だよ。ちゃんと起きるんだよ??』
そう言って、陽呂の部屋を出るあたし。
一次は、結城くんだね。結城くんの部屋は陽呂の隣。
…やっぱり、まだ寝てる。
『結城くん、朝だよ!』
「……んん?紗来?」
ドキッ。よ、呼び捨てですか!?!?…いつの間に。
『はいはい、紗来です。起きて下さい!』
一結城くんも完了!!
さて、次は元かぁ。元の部屋はあたしの右隣だっけ?…ってか、元って寝起き悪いんだよね。低血圧だから。
そう思いながら、元の部屋に入った。
『元ー。起きて!』
「………うるさい。」
『ちょっと!遅刻するよ』
「……んー、分かったよ」
はぁ。まったく………。相変わらずだなぁ、元は。
えーと、二階は最後だね。あとは、あのニセ王子。
あいつの部屋はあたしの左隣にある。
『北原くーん、起きて!』
こんな時だけ、くん付けなあたし。(笑)
「…んー?誰…」
『香宮です!早く起きて。』
「んー、紗来?起こして」
ドキッ。こいつまで、いつの間にか呼び捨てだし。
『なんで起こさなくちゃいけないのよ。自分で起きて!』
「…ケチ。」
ケチー!?!?!?ムカつく!なんなのよ!!
怒りながら部屋を出る。
そして、一階へと向かった。
・・・すると偶然、川瀬先輩と鉢合わせた。
『川瀬先輩!?』
「紗来ちゃん!おはよう」
『おはようございます。』
「起きるの早いね?」
『あ、はい。いちおう、寮母ですから!朝食できてるんで、食べて下さい!』
「ホント!?ありがとう。ゴメンね、色々と。」
『いえ!じゃ、他のみんなを起こしてきます。』
「ありがとう。」