ＬＯＶＥＲ'Ｓハウス

一紗来は春奈と一緒になってイケメン集団??を見ていた。




…その時だった。




一バチッ




重なる視線。びっくりして、思わず動けなくなった。


･････････真斗だ。



最悪………。





一すると、口パクでなにかを言われた。



？？？



「み・ん・な」



！？？



別に見てないしー!!!!!




『み・て・な・い・し！』

と返した。そして、隣の悠介と夏野にあたしのことを教えてるみたい。



お願いだから、やめてー！叫ぶとかしないでよ!?!?そんなことしたら、今、校庭にいる女子全員に睨まれちゃうよ!!!!!





…そう願っていたら、祈りは通じたのか、叫ばれはしなかった。


変わりに、みんながあたしの方に向かって、手を振ってくれた。



「ちょっとー！ＬＯＶＥＲ'Ｓがこっちに向かって手振ってるー!!!!!」


『はいはい。よかったね。』



興奮している春奈をよそに、あたしは一人、嬉しさを噛みしめていた。