LOVER'Sハウス
・・・これが、あたしと壱くんの出会い。
あれから一年がたった。高一の時は、見事クラスは離れちゃって…
今年、クラスが一緒になった時は嬉しかった。
一でも…壱くんには好きな人がいるから・・・・・・
「梨子!この前借りたDVD。面白かったよ。」
「ホント?よかった。また借してほしい時、言ってね!」
「ありがと!」
…今日も聞こえる、二人の会話。
聞いただけで、胸が苦しくなる。
壱くんは違う子を見てる。
あたしじゃない、違う女の子のことを一
この想いはどうすればいいの??あたし、ずっとこのままなの??
…苦しい。こんなに人を好きになったのは初めてかもしれない。
一恋って、複雑で、悲しい想いもすれば、嬉しい想いもする。…難しいね。
「…来?……紗…来。…紗来!」
一ハッ
あたし、なに考えてたんだ・・・・・・。
「紗来、どうしたの?」
『あ、ううん。なんでもないよ!』
春奈と笑花が心配そうに見つめてくる。
…ゴメンね。もう少ししたら、話せる時がくると思うから・・・・・・・・・。