LOVER'Sハウス
終恋 紗来の決意
一あたしって、臆病だな…。
信じられる友達がいるのに、その友達にも言わないなんて・・・・・・。
…こんなあたし、みんなは嫌い??……あたしは嫌い。
一自分自身がイヤになる。
一その日の夜。
あたしは普段通り夕食を作り、みんなで他愛もない会話をした。
一自分の部屋。あたしはベッドの上にうつぶせになって考えていた。
『……はぁ。』
自然とため息がでる。
今日はいつもみたいに笑えなかった。きっと、引きつっていたと思う。
みんな、気づいてないよね・・・・・・・・・。
一コンコン
部屋をノックする音が響いた。
…誰だろう??
「………元だけど。」
…元?どうしたんだろう。
『……入って…。』
そう返事をすると、元があたしの部屋に入ってきた。
『…どうしたの?』
「……ちょっとな。」
そう言いながら、ベッドに腰掛ける元。なんか、元気ない??
一少しの間、沈黙が流れる。
先に口を開いたのは、元だった。