LOVER'Sハウス
一次の日。
あたしは今までのことを全部、春奈と笑花に話した。
一年の時から壱くんが好きだったこと。
壱くんがあたしじゃない、違う子を見てること。
…今日、告白すること。
二人は黙って聞いていてくれた。そんな気づかいにも、涙が出そうだった。
一そして、話し終わった後。
「…なんで今まで言ってくれなかったの!」
「そうだよ?あたし達は紗来の友達なんだから!」
そう言って、二人に怒られた。
『…ゴメンね。言えなくて……。』
「ぅうん。紗来、一人で悩んでたんだね。言ってくれてありがとう。」
「これからはちゃんと言うんだよ??」
『うん!ありがとう、春奈!笑花!』
その後、三人で笑いあった。久しぶりに大笑いして、なんだかスッキリした。
二人のおかげだね。…ありがとう。
春奈と笑花があたしの友達で、本当によかった!!
「で?今日のいつ言うの??」
『…放課後。もう、壱くんには来てって伝えた。』
「そっか。あたし達、見守ってるから、自分の素直な気持ちを伝えるんだよ?」
『…うん。頑張る!』