LOVER'Sハウス


「あら、あたしも昔、花園学園の生徒だったのよ??」



『ぇえ!?そうだったの!?』


初めて聞かされた話にあたしは驚いた。



まさか、ママも昔通ってたなんて…。どうして今まで教えてくれなかったんだ…




「てっきり、紗来は知ってるものだと…」


と言って苦笑するママ。



『まぁ、いいけど。話の続きは?』


「で、その"LOVER'S"はみんな男なの!」



ぇえ!?!?!?なにそれー!



「ってか、紗来。あんたは投票とかしてるはずでしょ?なんで知らないの??」




んー、なんでだろ??




あ!そうだった!!



『ママ、あたし去年も今年も入学式の一週間後は休んでた!!』


「あ!そうだったわね!紗来はあの時期になると、風邪ひいて休んでたわね。」


そっかぁ。だから投票の日は休んでたんだ。
そりゃ、知らないわけだ。


「それで、紗来には"青薔薇寮"の寮母さんをやってもらうから!!」



『ぇええええ!!!!!男の中に住めと?!?!』


「大丈夫よ!元もいるんだから安心でしょ??」


うぅ…。たしかに。
元がいれば、安心かな?



『…わかった。』


「ホント??あー、よかった!断られたらどうしようかと思ってたわよ。」


そう言って、安堵の表情を見せる、ママ。


まぁ、ママが喜んでるし、いっか!
 
 
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