LOVER'Sハウス
一玲先輩のもうすぐと言う言葉を聞いて、すぐ玄関のドアが開く音がした。





「…ただいま。」


『おかえり、元!お疲れ様!』


「おー。疲れたし…。」



ホントに、元はしっかり者だ。仕事は全部最後までやるし、資料まとめなんて得意だって!


…さすが、生徒会長様さまだよ!!




「そーいえば、元は球技大会のチーム、なに?」


突然、悠介が元に聞いた。


「あぁ?D−Bだけど。」



・・・・・・ん??????



『元…それ、ホント!?』


「そんなことウソついてどーすんだよ。」


『じゃ、元も一緒だぁ!』


そう言って、笑顔になるあたし。…実は、あたし達兄妹のコンビネーションはバツグン!!!!!


バスケ部の男女合同練習の時、元と同じチームになって試合してみたら、息が合ってびっくり!


…やっぱ兄妹だから?とか言って、笑ってた。



「紗来もD−B?」


『うん!元と一緒。』


「…勝てるかもな。」


『もち!絶対勝つ!』



…あたしって、勝負ごとには弱いんだよね。なんて言うの?負けず嫌い??


元は意地っ張りって言うけどね。
 
 
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