LOVER'Sハウス
「………最悪。」
…なんて、真斗が悔しがってたのも知らず、あたしは一人、喜んでいた。
・・・・・・他のみんなはと言うと。
一ジロッ
と、元を睨んでいた。
「な、なんだよ。」
って、元がみんなに言ってたけど。あたしはなんのことだか分からなくて、そのまま無視してた。
一次の日。
聖園会と交流会まで、あと二日。
「紗来ー、チームのメンバー分かった??」
『あ、うん。三年生は元が一緒だったよ!』
「まじ??いいなぁ。あたしもバスケにすればよかったぁ!」
…まぁ、LOVER'Sのみんなは全員、バスケだしね。
「「「きゃあー!」」」
廊下から突然、甲高い女子生徒の黄色い声。
・・・いったい、なに?
「誰かな??あんなにうるさいんだから、LOVER'Sだよね。」
ら、らばーず!?!?!?!?
誰!?真斗?夏野?刹那?悠介?聖?玲先輩?それとも、元?…陽呂は大学だし…。
一とにかく、うるさいし迷惑!